これはなに
『仕事を教えることになったら読む本』に書かれている内容から、知識を教えるときに心がけるべきことをまとめたもの。
結論
知識を教えるときには、以下を心がけよう。
- 最初に知識の使い道を示す
- 次に全体像を示す
- 結論を先に伝える
- 相手に問いかける
知識の使い道を示そう
その知識がいつどこで役立つのか、知識の使い道を最初に示そう。人間は、使い道がわからない知識を覚えようとは思わない。相手が自主的にメモを取りたくなるような使い道を示そう。
とくに、その知識を身につけるとどんないいことがあるかを伝えるのが効果的である。安全教育であれば、その知識を身につけるとどんな事故を回避できるかを伝えると良いだろう。
全体像を示そう
知識の使い道を示したら、次に、教える知識の全体像を示そう。全体像が見えないと、受け手は不安になり、意欲をなくしてしまう。また、情報の精度を求めて個々のパーツから話すと、受け手が全体像を見失い、かえって理解が難しくなる。
たとえば、「ざっくり言うと」などのフレーズを用いて、アバウトな全体像を示そう。先に「〇つある」と伝えるのも有効である。ただし、列挙する数は3つ、あるいは4つまでとしよう。5つ以上ある場合は、多少強引にでも4つまでにグループ分けしよう。
結論を先に伝えよう
受け手の第一欲求は結論を知ることである。それがなかなか聞けないと、集中力が途切れてしまう。まずは受け手の知りたい結論を示し、その結論の理由を知りたいという欲求が生まれてから、理由を示そう。
また、結論は短く示そう。短いほうが、結論としてのインパクトが強くなる。
相手に問いかけよう
文書ではなく口頭で知識を教える場合、相手に問いかけることで、相手の集中力を維持しつつ、理解度を確認できる。教える側が問題を出し、それに答えてもらう方式が有効である。ただし、問題は教えたことの範囲で答えられるものにしよう。
相手が答えられないときは、段階的にヒントを出そう。すぐに答えを教えてしまうと、相手は自分で考えることをしなくなってしまう。また、相手が問題を理解できていない可能性もあるため、すぐに答えを教えるのは避けよう。
まとめ
知識を教えるときには、以下を心がけよう。
- 最初に知識の使い道を示す
- 次に全体像を示す
- 結論を先に伝える
- 相手に問いかける